かつては、屋外光ファイバケーブルの中心補強材としてFRPが使用されることが多かったのですが、現在ではFRPだけでなくKFRPも中心補強材として使用されているケーブルもあります。
FRP には次の特性があります。
(1)軽量かつ高強度
比重は1.5~2.0で、炭素鋼の1/4~1/5ですが、引張強度は炭素鋼とほぼ同等かそれ以上であり、比強度は高級合金鋼に匹敵します。一部のエポキシFRPの引張強度、曲げ強度、圧縮強度は400MPaを超えるものもあります。
(2)優れた耐食性
FRP は優れた耐腐食性材料であり、大気、水、一般的な濃度の酸、アルカリ、塩、さまざまな油や溶剤に対して優れた耐性があります。
(3)優れた電気特性
FRPは優れた絶縁材料であり、絶縁体の製造に使用されます。高周波下でも優れた誘電特性を維持し、優れたマイクロ波透過性も備えています。
KFRP(ポリエステルアラミド糸)
アラミド繊維強化光ファイバーケーブル補強コア(KFRP)は、アクセス ネットワークで広く使用されている新しいタイプの高性能非金属光ファイバーケーブル補強コアです。
(1)軽量かつ高強度
アラミド繊維強化光ファイバーケーブルのコアは、密度が低く強度が高く、比強度と比弾性率はスチール線やガラス繊維強化光ケーブルのコアをはるかに上回ります。
(2)低膨張
アラミド繊維強化光ケーブル補強コアは、広い温度範囲において、鋼線やガラス繊維強化光ケーブル補強コアよりも線膨張係数が低くなっています。
(3)耐衝撃性と耐破壊性
アラミド繊維強化光ファイバーケーブルの補強コアは、超高引張強度(≥1700MPa)だけでなく、耐衝撃性と耐破損性も備えており、破断した場合でも約1300MPaの引張強度を維持できます。
(4)優れた柔軟性
アラミド繊維強化光ファイバケーブルは、コアが強化されているため軽量で曲げやすく、最小曲げ径は直径の24倍です。コンパクトな構造、美しい外観、優れた曲げ性能を備えた屋内用光ケーブルは、複雑な屋内環境における配線に特に適しています。
投稿日時: 2022年6月25日